眠れない
「布団に入っても眠れない」
「眠っても夜中に何度も目が覚めてしまう」
「朝早く起きてしまって、眠りが浅い気がする」
「ちゃんと眠れた気がしなくて、日中がつらい」
こうした「眠れない」状態が続いていると、身体だけでなく心の健康にも大きな影響を与えることがあります。
当院では、眠れないことによって生じる不安や疲れ、ストレスに丁寧に寄り添いながら、睡眠と心の両面から改善をサポートしています。
「眠れない」とはどんな状態か?
不眠症(ふみんしょう)は、大きく分けて以下のようなタイプがあります。
・入眠困難
寝つきが悪く、布団に入ってもなかなか眠れない
・中途覚醒
夜中に何度も目が覚め、その後眠れなくなる
・早朝覚醒
予定より早く目が覚めてしまい、再び眠れない
これらの症状が週に数回以上、1か月以上続く場合は、不眠症の可能性があります。
眠れない原因にはどんなものがある?
眠れなくなる背景には、心理的・身体的・生活習慣的なさまざまな原因が隠れていることがあります。
1. ストレスやこころの不調
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職場・学校・家庭のストレス
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緊張しやすい性格、考えすぎる傾向
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うつ病、適応障害、不安障害 など
2. 身体の病気や症状
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アレルギー、喘息、頻尿、痛みなど
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更年期障害、甲状腺の病気などホルモンの変動
3. 生活習慣や環境の影響
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寝る前のスマートフォンやカフェインの摂取
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寝る時間や起きる時間がバラバラ
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昼夜逆転、交代勤務など
4. 薬やアルコールの影響
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一部の薬の副作用
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アルコール・カフェイン・ニコチンなどの影響で眠りが浅くなることもあります
眠れないことで起こる影響
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日中の集中力・記憶力の低下
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頭痛や胃腸の不調、倦怠感
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気分の落ち込み・イライラ・不安感
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交通事故やミスのリスク増加
不眠は放っておくと、心と体の悪循環を生む原因となるため、早めの対処が大切です。
眠れないときの処置・治療法について
当院では、不眠に対して以下のような方法で治療を行っています。
1. 丁寧な問診と評価
・生活リズムや不眠のパターンを詳しくお伺いします
・こころの状態やストレスの有無も確認します
2. 睡眠日誌の活用
・ご自身の睡眠状態を見える化し、治療方針を一緒に考えていきます
3. 薬物療法
・必要に応じて安全性の高い睡眠薬などを処方します
(※依存性や副作用にも配慮しながら、慎重に対応しています)
4. 認知行動療法(CBT-I)
・考え方や生活習慣を整えることで、薬に頼らず眠れるように導く治療法です
よくある質問(眠れないとき)
Q1. 睡眠薬は依存が心配です
A1. 当院では、安全性の高い薬を必要最小限に使用し、少しずつ減らしていく方針を大切にしています。
Q2. 寝る前にスマホを見てしまうのですが…
A2. 就寝前のスマホや強い光は眠気を妨げることがあります。簡単な生活指導も一緒にお伝えしています。
Q3. 精神科にかかるのは不安です
A3. ご安心ください。眠れないというのはとてもよくある相談で、心療内科・精神科の領域で適切に対応できます。
夜中に何度も起きる
「寝つきは悪くないのに、夜中に何度も目が覚めてしまう」
「一度起きたらなかなか寝つけない」
「眠っているはずなのに、朝起きると疲れが残っている」
「年齢のせいかな…とあきらめている」
このようなお悩みは、中途覚醒(ちゅうとかくせい)という不眠の一種の可能性があります。
当院では、眠りの質の低下にともなう身体やこころの不調に対し、専門的にアプローチしています。
「何度も起きる」とはどのような症状か?
夜間に何度も目が覚めてしまう状態を「中途覚醒」と呼びます。
以下のような症状がみられる場合、注意が必要です。
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夜中に1回以上目が覚める
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トイレなどで目が覚めた後、なかなか寝つけない
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眠りが浅く、何度も目を覚ましてしまう
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寝た気がせず、朝から疲れが残る
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日中の眠気、集中力の低下、イライラ
こうした状態が週に数回以上、1か月以上続いている場合は、不眠症の可能性も考えられます。
夜中に何度も起きる原因とは?
1. 加齢や生活リズムの乱れ
年齢とともに睡眠は浅く・短くなっていきます。
しかし、「年のせい」と片づけてしまうと、本来治療できる症状を見逃してしまうこともあります。
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就寝時間や起床時間が不規則
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昼寝のとりすぎ
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夜間のテレビやスマートフォンなど光刺激
2. こころの病気やストレス
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うつ病や不安障害では、眠りが浅くなり途中で何度も目が覚めることがよくあります
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寝ながらも「気が張っている」状態が続いている場合、眠りの質が下がってしまいます
3. 身体の不調や病気
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頻尿・前立腺肥大・膀胱過活動
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呼吸の乱れ(睡眠時無呼吸症候群)
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脚のムズムズ(むずむず脚症候群)
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痛み・かゆみなどによる覚醒
4. 薬やアルコールの影響
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睡眠薬や鎮静薬の効果が切れてしまう
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アルコールは寝つきをよくしますが、深い眠りを妨げて途中で目が覚めやすくなります
何度も起きることが続くと…
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疲れやすくなる
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仕事や家事に集中できない
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イライラや気分の落ち込みが出る
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心身の回復力が落ち、免疫力が下がる
つまり、睡眠が「細切れになる」ことで、眠りの質そのものが下がってしまい、日常生活全体に影響が出るのです。
当院で行う治療とサポート
伊丹こころのクリニックでは、以下のような方法で中途覚醒の改善をサポートしています。
1. 丁寧な問診・背景の整理
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いつから何回起きるようになったか
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睡眠のタイミング・生活スタイル
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眠り以外のこころや身体の不調
を一緒に確認していきます。
2. 睡眠日誌の活用
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日々の眠りの記録をもとに、改善ポイントを明らかにします
3. 薬物療法
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夜中に目が覚めにくい薬や、途中覚醒に効果のある薬を慎重に選択します
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副作用や依存性にも十分に配慮し、なるべく自然な眠りを目指します
4. 認知行動療法(CBT-I)
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「寝なきゃ」と焦る気持ちのコントロール
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睡眠環境や生活習慣の見直し
よくある質問
Q1. トイレで起きるのも病気ですか?
A1. まずは、泌尿器科の受診を勧めますが、それでも何度も起きたり、その後眠れない場合はご相談ください。
Q2. 昼間は眠くないけど、毎晩途中で目が覚めます
A2. まずは生活リズムや寝る前の習慣から見直しましょう。熟睡することに捉われすぎないことも大切です。
Q3. 睡眠薬はやめたいのですが…
A3. 当院では、睡眠薬に頼りすぎない治療(行動療法や環境調整)を大切にしています。薬の減量相談も可能です。
院長より(眠れない・夜中に何度も起きてしまう方へ)
「布団に入ってもなかなか眠れない」
「ようやく眠れても、夜中に何度も目が覚めてしまう」
「朝までぐっすり眠れたことなんて、もうずっとない気がする」
そんなつらさを、日々抱えて頑張っている方がたくさんいらっしゃいます。
眠りの不調は、単なる「疲れ」や「年齢のせい」と思われがちです。
ですが、眠れない・途中で目が覚めるという状態が続くことは、れっきとした“こころと体からのサイン”なのです。
当院には、「こんなことで受診してもいいのかな…」と不安を抱えながら来院される方も少なくありません。
でも、そういった方こそ、実はとてもつらい状態で毎日を耐えておられることが多いのです。
眠れない・何度も起きるという症状は、うつ病や不安障害の初期サインとしてあらわれることもありますし、ストレスや生活リズムの乱れが原因のこともあります。
当院では、一人ひとりの「眠りの背景」を丁寧にお伺いし、薬に頼りすぎずに整えていくことを大切にしています。
必要に応じて、睡眠日誌や生活アドバイス、睡眠薬の調整など、幅広いサポートをご用意しています。
