何度も確認してしまう
何度も確認してしまうことにお悩みの方へ
「鍵を閉めたか、何度も確認してしまう」
「ガスを止めたか気になって家に戻ってしまう」
「メールの文章を何十回も読み直してしまう」
「手を洗ったあとも、また洗わずにはいられない」
「“もしも”が気になって、確認が止まらない」
こうした行動が続くと、生活がとても不便になりますし、本人にとっても大きなストレスになります。
でも、それを「自分がおかしいのかな」「気にしすぎなだけでは?」と、誰にも相談できずにいる方も多いのです。
当院では、何度も確認してしまう・不安で繰り返してしまう行動にお悩みの方へ、じっくりお話を伺いながら、丁寧な診療を行っています。
確認を何度も繰り返してしまうのはなぜ?
確認行動は、私たち誰しもが日常的に行うごく普通のことです。
しかし、それが過剰になって繰り返される場合、以下のような背景が考えられます。
1.強迫性障害(強迫症)
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頭に浮かんでしまう不快な考え(強迫観念)を打ち消すために、繰り返し行動(強迫行為)をしてしまう状態です。
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例えば…
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「火事になるかもしれない」と不安になり、何度もガスの元栓を確認する
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「鍵が開いていて泥棒が入ったら…」と不安になり、家を出た後も戻って確かめてしまう
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「汚れがついている気がして」手を何度も洗ってしまう
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自分でも「やりすぎだ」とわかっているけれど、不安を抑えられず、確認せずにはいられないという状態です。
2.ほかの精神疾患に伴う強迫症状
- うつ病でも強迫症状がでることがあります。
- 自閉スペクトラム症の常同行為や、統合失調症の奇異行為が強迫行為に似ることもあります。
確認のクセは、「クセ」だけではないかもしれません
以下のようなことに心当たりがある方は、強迫性障害の可能性があります。
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確認に時間がかかり、毎日の支度や外出が遅れる
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家族に「また確認してるの?」と指摘される
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「やらないと不安で落ち着かない」
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仕事や勉強のミスを恐れ、何時間も見直してしまう
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確認しても「ちゃんとできた」という感覚が得られない
これらは「性格」や「気にしすぎ」ではなく、心の病気として専門的な対応が必要な場合があります。
当院での対応・治療法
1. 丁寧な問診
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いつから・どのような確認をしているのか
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生活への影響の程度
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他の不安や気分の落ち込みがあるか などをお伺いします
2. 薬物療法(必要に応じて)
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SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)など、強迫症状を和らげる作用のある薬を使用します
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適量を少しずつ試しながら、不安を軽減していきます
- 効果不十分な場合は抗精神病薬を併用することもあります。
3. 認知行動療法(CBT)
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「不安な考えとの距離の取り方」
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「確認しなくても大丈夫と思える心の練習」
を行います
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繰り返しの行動を少しずつ減らすサポートをしていきます
4. ご家族との関わり方のアドバイス
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確認行動を止めさせるよりも、どう関わるかがとても大切です
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ご本人とご家族のストレスを軽減できるよう、必要に応じて支援いたします
よくある質問
Q1. 自分でも「やめたい」と思っているのにできません
A1. 強迫症の特徴として、「やめたくてもやめられない」ことが挙げられます。一人で抱えず、ご相談ください。
Q2. 薬はずっと飲まなければなりませんか?
A2. 状態や反応に応じて、徐々に減薬・中止できるケースもあります。定期的に状態を確認しながら調整します。
Q3. 相談するのが恥ずかしいです…
A3. 大丈夫です。恥ずかしいと思う必要はまったくありません。多くの方が同じ悩みを抱えられています。
院長より(何度も確認してしまうあなたへ)
鍵を閉めたか、ガスを止めたか、何度も確認してしまう。
「そんな自分はおかしいのでは」と悩まれている方が、実はとてもたくさんいらっしゃいます。
そしてその多くの方が、「確認しすぎて時間がかかる」「家族に理解されずつらい」と、一人でがんばってこられています。
当院では、繰り返し行動の背景にある不安にも注目し、一緒に向き合っていくことを重視しています。
「自分を責めるのではなく、理解して整理していく」
それが回復への第一歩です。
どうぞ安心して、私たちにご相談ください。
